長松垢離とりは、江戸時代中期(1700年頃)に、西和賀町長松地区で始まったとされる新春の伝統行事で、山神様の年取りにあたる旧暦の12月12日に行われています。大正の中頃までは、地区の若者が素裸で神社の森の斜面を何度も転がり雪垢離をとりましたが、その後は川に入り水垢離をとるように変わりました。垢離をとったあと神社に夜着を持ち込んで夜ごもりをしていましたが、現在では行われていません。
長松地区は、近世の初め(約400年前)に山を越えて来た人たちが住みついたとされ、生業はマタギや焼畑であり、山神の加護のもとで厳しい生活を営んでいました。若者が垢離とり、夜ごもりという精進潔斎をして山神を祀ったのは、困苦に耐えて厳しい父祖の業を引き継いでいくことを山神に誓う厳粛な儀式ではなかったかと考えられています。
昭和57年に西和賀町無形民俗文化財に指定されました。
- 開催地
- 西和賀町湯之沢区内
- 開催日時
- 2025年1月11日(土)
◆17:30~ 力餅つき(湯之沢公民館)
◆18:30~ 垢離とり(長松山祇神社から岩滑沢せきとめ湖)
◆19:00~ 直礼(湯之沢公民館) - お問い合わせ
- 西和賀町観光商工課
TEL. 0197-82-3290 - その他
- ※周辺に不幸がある場合は急遽中止となる場合があります