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平泉町
県南エリア
国指定重要文化財の野外能舞台がある。
平泉【世界遺産】
2011年6月29日、「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺産群―」としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。 平安末期の百年間に、都の文化を受容しながら独自に発展させた仏教寺院、浄土庭園など、華麗な黄金文化遺産群です。 「中尊寺」「毛越寺」「観自在王院跡」「無量光院跡」「金鶏山」の5つの資産が登録され、文化遺産としては東北で初の世界遺産登録となりました。
常行堂
この堂は享保17年(1732)、仙台藩主伊達吉村公によって再建されました。堂は宝形造りで須弥壇中央に本尊・宝冠の阿弥陀如来、両側に四菩薩、奥殿には秘仏としてあがめられている摩多羅神(またらじん)がまつられています。摩多羅神は慈覚大師が中国から帰国する船の中で感得した神で、阿弥陀如来の化身といわれています。奥殿の扉はふだんは固く閉ざされ、33年に一度、一般に向け開帳されます。祭礼の正月20日は、古式の修法と法楽としての延年の舞が奉納されます。
高館義経堂
高館(たかだち)は、中尊寺の東方にある丘陵で、判官館(はんがんだて)とも呼ばれています。現在では、北上川に浸蝕されて狭くなっていますが、この一帯は清衡の時代から絶好の要害地とされていました。高館の頂上には、仙台伊達綱村公(せんだいだてつなむら)が天和3年(1683)に建立した義経堂があり、堂内には義経の像が祀られています。北上川の対岸から高館を遠望するとその樹木に包まれた丘の上に、義経堂が見えます。薄倖(はっこう)の将・源義経が、そこに佇むかのような風情があります。