黒森神楽
黒森神楽は、宮古市山口にある黒森神社の別当が主宰して黒森山を行場とする修験山伏の集団によって伝承されてきたが、現在は宮古市、田老町末前、岩泉町小本などの有志により受け継がれている。修験のカスミ(旦那場)廻りの伝統を神楽巡業によって現代に受け継ぐ数少ない神楽集団であり、舞込み、舞立ち、墓獅子、柱かがり、火伏せ祈祷、身がためなどきわめて重要な儀礼慣行をもち、演目も豊富であることから貴重である。現在は正月明けに黒森神社を舞い立ち1~2ヶ月間巡業する。平成18年に国の重要無形民俗文化財に指定された。