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花巻市
県南エリア
18世紀中頃に建てられたものと推定されている。その構造から「南部曲がり家」の発生過程を知る貴重な遺構として評価されている。
丹内山神社
藤原清衡が、仏像や神領を寄進し、篤く信仰したといわれる神社。南部領内の総鎮守となった所で、現在の社殿は文化7年(1810)に再建されたもの。社堂両外側の腰欄間、脇障子、正面格子扉などが見事な彫刻で飾られている。 本殿裏にある大きな胎内石を壁面に当たらないようにくぐりぬけるとご利益があるといわれている。 「七不思議」がある不思議な神社です。
立石百姓踊
立石稲荷神社の例祭神事として五穀豊穣を祈願し奉納するため昭和初期にはじめたもの。踊りの内容は百姓の米づくりを主題に、一貫した伝統的な農作業を振付けたもので、土色豊かな太鼓・笛・鐘のリズムによって展開される踊りとなっている。町指定無形民俗文化財。
宮沢賢治
花巻市出身。文学・教育・農業・地質学・宗教など、数々の分野で才能を発揮した。盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)に首席で入学し地質調査研究を行ない、卒業後は農学校や羅須地人会で農民の教育・指導にあたった。文学面では心象スケッチ(詩集)「春と修羅」、童話集「注文の多い料理店」などを刊行。日蓮宗の熱心な信者でもあり、作品にもその宗教的な思想が見られる。郷土岩手をこよなく愛し、理想郷と位置づけ『イーハトーブ』と呼んだ。県内あちこちに足を運んでいたため、歌碑や詩碑などが点在している。昭和8年、急性肺炎でこの世を去った。命日の9月21日に賢治祭が開かれている。