延年の舞
毎年正月20日の摩多羅神の祭礼(二十日夜祭)に常行三味供の大法要に続いて神仏に奉納されるもので、これは楽舞をもってする一種の祈祷であり、同時に一山の守護神に対する讃仰をも目的としている。延年とは齢を延べる、つまり長生きをするという意味で、転じて諸大寺で法会のあとに僧侶らによって演じられる遊宴歌舞の総称として用いられるようになり、平安時代から室町時代にかけて盛んに行われた。毛越寺の延年の舞は、平安時代の優雅な雰囲気と古い形式を伝えていることから、国の重要文化財に指定されている。二十日夜祭のほか、春・秋の藤原まつり、あやめ祭り、萩まつりにも一部公開されている。開催日 1月20日、5月5日、11月3日