川西大念佛剣舞
およそ900年前から奥州市衣川の川西地区に伝わる念仏踊りです。
世界遺産中尊寺を建立した奥州藤原氏の初代清衡が、前九年・後三年合戦で亡くなった人々の亡魂を成仏させようと祈祷したところ、一匹の猿(仏の化身)が現れて念仏踊りを踊り、亡魂を極楽浄土に導いたと伝わっています。
踊る前には先祖を供養するために念仏を唱えることが習わしとなっており、その後、太鼓と笛の音色に合わせて、踊り手が頭には毛ザイ(馬の尾手)や鳥ザイ(鶏の尾羽根)を付け、手には扇、アヤ竹(金剛杖(こんごうづえ))、刀を持ち、重厚かつ勇壮に踊ります。
毎年、中尊寺において、藤原まつり開催期間の5月3日と11月3日、そして、8月24日の御施餓鬼絵(おせがきえ)で奉納されています。
「風流踊」の一つとして、川西大念佛剣舞を含む「鬼剣舞」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。(2022.11.30)→【奥州市ホームページ】